特集① 坂城町の令和8年度予算 新複合施設の建設事業・橋梁、町道の修繕と改良工事 過去最大の80億6000万円
令和8年度より坂城町は第6次長期総合計画で後期基本計画の5年間に入る。令和8年度当初予算は令和7年度比5億6000万円増(+7.5%)の80億6000万円となった。主要事業のうち特に大きなものは一昨年から本格始動している老朽化した保健センターと老人福祉センターを統合する新複合施設の建設事業だ。7年度までに実施設計の策定が進み、建設予定地の遺跡発掘調査も完了した。いよいよ今年10月から建設工事に着工予定だが、第1期工事の建物と周辺道路の拡幅工事で7億6224万円を計上している。統合される2つのセンターに加えて子育て支援と図書館の機能も併せ持つ新複合施設は令和9年度に完成、10年度からの利用開始が予定されている。
昭和橋など橋梁の修繕事業
次いで土木費ではインフラの老朽化への対策関連の事業が並ぶ。橋梁修繕事業が1億8900万円。経年劣化が 懸念される橋梁について、町では計画的な修繕により長寿命化を図るとしている。対象となっているのはしなの鉄道の跨線橋2橋と町道に架かる110橋の点検。千曲川に架かる昭和橋は昭和10年(1935)に鉄筋コンクリート製の橋に生まれ変わり開通。橋桁とアーチ部分が一体化しているRCローゼ橋で、9連の美しいアーチを持ち土木学会選奨土木遺産にも認定されている。昭和62年(1987)に上流の坂城大橋の開通に伴い、県道橋から町道橋に変更された。長い間補修が続いていたが8年度で修繕工事が完了する見込みだという。
町道A01号線の改良事業
道路改良事業が進められている町を南北に走る産業道路、町道A01号線は引き続き南条地区から北に向かって整備される計画。7年度には南条小学校東側の区間まで整備が進んでおり、8年度は金井地区の道路改良工事、保地地区で道路改良工事と用地建物等の補償、その先の大口地区で実施設計業務が計画された(9964万円)。
公共施設のLED照明への切替
水銀使用製品である蛍光灯の製造と輸出入は今年1月より順次規制されており、来年12月には生産停止となる。町内の公共施設の多くが未だに蛍光灯のため、8年度に4048万円をかけてLED化を推進する。大規模改修が行われた町体育館や文化センターはすでにLED化されているが、鉄の展示館、坂木宿ふるさと歴史館、中心市街地コミュニティセンター、びんぐし湯さん館、町立図書館など11の施設で白熱灯からLED照明への一斉切替を行う。
なお、町内に1600近くある防犯灯のLED化改修は寿命の来たものから順次LED照明に取り替えており、現在約15%の250箇所ほどが完了している。残りについて8年度は調査や取り替えを行い、予算化は翌9年度から(10年間のリース)。また、小中学校校舎の照明についても令和8年8月から10年間のリース契約で対応するとのこと。
小中学校の施設改修関係
災害時の避難所となる小学校の体育館のトイレは令和6年度に洋式化済みだが、普通教室棟については8年度に坂城小のトイレの洋式化の工事を行う。また、坂城中学校では8~9年度の2年間をかけて普通教室棟の床の張り替え工事が計画されている(約500万円)。
町では災害時に使用するマンホールトイレの設置も進めており、 6年度に村上小、7年度に坂城小で設置済み。8年度は南条小で工事を行う(坂城中学校は9年度の予定)。
葛尾組合リサイクルセンター
資源循環の推進に向けて昨年6月に着工した葛尾組合リサイクルセンターは令和9年4月の本稼働予定に向け工事が進んでいる。8年度予算では清掃総務一般経費の中で新しいプラスチック資源の回収対応について地区説明会の実施や住民向けの冊子を作成する。「ウェルビーイングの実現」と「SDGsの達成」に注力する坂城町の取組に注目したい。
(取材と文・白石茂樹)


老人福祉センター等がある新複合施設の建設予定地

町道A01号線(金井地区)

修繕工事が行われている昭和橋

LED化される施設の一つ 鉄の展示館と中心市街地コミュニティセンター(左奥)

建設中の葛尾組合リサイクルセンター

